今回のCSコラムは、答え合わせからスタートしましょう。
① お客様がご到着なさいます・・二重敬語で間違い
正)「お客様が到着なさいます」or「お客様がご到着します」
「お客様がお着きになります」「お客様が到着されます」など
② お昼はお召しになりましたか・・二重敬語と「お召し」は服の場合
正)「お昼は召し上がりましたか」
③(電話で話を聞く場合)私がお伺いいたします・・二重敬語
正)「私が伺います」「私○○と申します。宜しければ私が承ります」など
敬語の使い方は難しいと考えていらっしゃる方が多いようですね。
あくまでも敬語は「型」です。要は、相手を敬う言葉を用いればいいのです。
例えば、上司に資料を提出して「わかりますか?」と言えば失礼になります。では、敬語に直して「お分かりになりますか?」と言ったならば??もっと失礼な態度と受け取られるでしょう。
つまり、敬語を使えば良いってものではないということです。
今の例でいえば
「以上ですが、何かアドバイスをいただけますか?」「よろしいでしょうか」「いかがでしょうか」etc
たくさんの言い方があります。もちろん、上司に対して真摯かつ丁寧な態度が前提です。
とはいえ最近は、テレビでも公共機関でもNGワードがあふれています。今回は事例をご紹介。
《サ入れ言葉》
「書かさせていただきます」 →「書かせて頂きます」
「座らさせていただきます」 →「座らせて頂きます」
「聞かさせていただきます」 →「伺わせていただきます」
「休まさせていただきます」「休まさして下さい」→「お休みさせて頂きます」「お休みを取らせていただきます」
「(上司に)ゆっくりされてください」「~されてください」→「ゆっくりなさってください」「ごゆっくり(お過ごしください)」
《二重敬語》
「お使いになられた」 →「お使いになった」
「社長がおっしゃられていました」 →「社長がおっしゃっていました」
「お越しになられました」 →「お越しになりました」
「ご覧になられました」 →「部長がご覧になりました」
「お承りしました」 →「承りました」「ご注文をお受けしました」
《その他》
「○○様でございますね」 →人の名前に「ございます」はつけない「○○様でいらっしゃいますね」
「お休みをさせて頂いております」 →「お休みを取らせていただいております」
相づちで何度も「なるほどですね」 →なるほどは目上の人が目下の人に言う言葉「さようですか」
(「マジっすか―」「本当ですか」はNG)
「ちなみにですねー」 →間違いではないが、営業言葉「もう一点伺ってもよろしいでしょうか」「ついでながら」「関連して」などバリエーションを持つといいですね
「お座りください」 →ペットに言う言葉と同じになるので「おかけください」
(「○○さんのペットが亡くなったんですって」 →「○○さんのペットが死んだんですって」 ペットつながりで書きました)
「お名前(お名刺)を頂戴できますか」 →「頂戴」は使っても良いが、厳密にいうと「よろしければお名前を伺ってもよろしいでしょうか」「名刺をいただけますでしょうか」
「お手洗いは突き当たりの右側になります」 →「~なる」は変化を表す言葉「お手洗いは突き当たりの右側です」
「これで結構でしょうか」 →結構は結果の是非を求める言葉 「こちらでよろしいでしょうか」
「お求めやすい商品です」 →「お求めになりやすい商品です」
「(看板などで頭上に、お足もとに)ご注意してください」→「ご注意ください」「お気を付け下さい」
「とんでもないです」 →「とんでもないことでございます」
「乗車できません」 →「ご乗車になれません」
こういった文章を書いていても、間違っていることに気づかないまま、使っている言葉もたくさんあるなあと感じます。相手を敬う気持ちが大事であり、敬語に自信がないからと言って話すことを躊躇するよりも、失礼な態度や言い方、相手を見下したような態度や言葉のほうが本当に失礼ですし、クレームにもなります。
「この言葉づかいは正しいか?」を問うよりも「この言葉は相手に失礼ではないか?」と考える方のほうが、コミュニケーション上手だと思います。
メールも同様です。
メールは言葉だけの表現ですね。ただ、CCに誰を入れたかで、内容の重要性を表現したり、「重要」『開封確認メッセージ』をつけることで重要性を示したりと、さまざまなメールのルールやマナーがあります。次回は、メールのマナーについてお伝えします。
さて、問題です。
上司から横浜の支社長を含めた10名にメールを送るよう指示を受け、メール送信後の報告として正しいものはどれでしょうか?
① 横浜支社の支社長など9名にメールを送りました。
② 横浜の支社長以下9名にメールを送りました。
③ 横浜の支社長ほか9名にメールを送りました。
④ 横浜の支社長はじめ9名にメールを送りました。
さあ、考えてみましょう♪
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ミャンマーで研修事業をスタートさせて約半年が過ぎました。その間、ミャンマーとの文化の違いや商習慣の違いに戸惑い、時には憤慨しつつも、何とか事業として続けてこられたのは、基本的なミャンマーの方々の人柄の優しさのおかげだと実感しています。その優しさが、ビジネスにおいて我々の理解できない行動となることも多く、文化の違いを感じている日々です。
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