ユニバーサルサービス
■社会福祉の観点からユニバーサル社会を考える
「ユニバーサル社会」とは、年齢、性別、障がいの有無、文化の違いなどにかかわりなく、全ての人が社会の一員として参加し支え合い、個性や能力を十分に発揮して、元気に活動でき、安心して暮らせる社会のこととされています。
「誰もが暮らしやすい社会」「誰もが参加しやすい社会」とも表現されます。
つまり、「ユニバーサル社会」のあり方と「社会福祉」による援助目的は、人々の暮らしに寄与する点では共通といえます。
■障がいがあるということ
「あなたは障がい者だと思いますか?」という質問をすると、そう思わないと答える人が多いと思います。
ところが、その人が眼鏡をかけていたりコンタクトレンズを使っているケースがあります。メガネやコンタクトレンズは補装具に分類される福祉用具なのです。
補装具には失われた身体機能を補完するために使われる用具で、義肢、車イス、補聴器、義歯などがあります。
近年、障がい者の自立性の確立から、全ての人のための平等な社会づくりへの動きも活発になってきています。
また、障がいも一つの個性として捉えると「障がいのある人」「障がいのない人」といった尺度で人を二分する必要はなくなります。身体が不自由であったり、動作が鈍くても、それを補う能力や環境があれば、その人は十分に能力発揮をすることができ、かつ社会に参加していくことができるのです。
そして、私たちは、全ての人の社会参加を推進する一員として、障がい者や高齢者のみならず、地域、立場、世代の違いを越えて共生していく意識改革が求められています。
■ユニバーサルサービス
お客さまに様々なサービスを提供する私たちの視点から見ると“ユニバーサルサービス”という環境因子を充実させることで、全てのお客さまの社会参加を支援するということになります。
ユニバーサルサービスの実践には
①あらゆるお客様に快適な店舗環境を整備
②お客さまの動線に配慮したサービス設計、システム整備
③「気づき」「配慮」のある接客応対、人的コミュニケーション能力の向上
が挙げられます。
ユニバーサルサービス研修
■目的
高齢者・視覚障がい者の疑似体験を通して、店舗でどのようなサポートをすれば
お客様の社会参加の一助となるのかを学んでいただきます。
■カリキュラム
時 間 | 内 容 |
---|---|
9:00 12:00 |
・オリエンテーション 1.ユニバーサルサービスの考え方と実践 ①社会福祉とユニバーサルサービスの実践 ②ユニバーサルサービスを実践するための人的サービスの向上 2.ユニバーサルサービス実践 ①DVD視聴 ⇒ ポイント整理 ②高齢者・視覚障がい者を体験してみよう ・視野狭窄・目の不自由な方の体験(2人1組でブラインドウォーク) ・高齢者体験(2人1組で高齢者模擬体験) (カルトンから硬貨を取る、お財布から硬貨を出す) ③店舗での実践を考える ④車いすのサポートの仕方 3.質疑応答 |
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