今回は言葉遣いについてです。メラビアンの法則にもあるように、言葉そのもの・敬語は第一印象の7%ですので、印象面においてはそんなに気にする必要はないのですが、最近は、どうもおかしい言葉や言葉癖が横行していますので書かせていただきました。
「わたしのほうで預からして頂きます」
「今回はこういう形でやらせてもらいます」
「この件は宜しかったでしょうか」
これらは皆さまご存じのファミレスコンビニ言葉と「サ行」の間違った使い方です。とくに「~ほう」「~形」は乱用されていますね。若者ばかりではありません。管理職の方が若者より使っていらっしゃいます。(比較の「方」ですのでこの文章は間違いではありません)
研修を実施していると、マナー研修の前後の役員講話で、役員の方々が「ほう」「形」をお使いになるので苦笑いです。
言葉癖・口癖は本人は気付いていません。研修でロールプレイングをビデオ撮影し、再生すると「自分は使っていないと思っていた」「意識したらすごく使っていることに気付いた」との意見はよく出ます。直す方法は、言わないようにすることです。そうすると、言葉に詰まります。言葉に詰まれば、別の言葉が入るようになります。きちんと意識していれば3日程で別の言葉が入るようになりますので試してみて下さい。また、周囲が「今、使ったよ」と気軽に声かけをする環境も効果的です。
さらに、若手社員に多いのは二重敬語です。
「楽しまれてください」
「お掛けになられてください」
新幹線アナウンスの「お使いになられた座席は元に位置に戻していただくようお願いいたします」は駅に着くたびに気になります。
さて、差別用語、侮蔑用語の対応は大丈夫でしょうか。日々、変化しますのでチェックしておくと良いでしょう。
代表的な例では、「お足元の悪い中お越しいただきありがとうございます」はNGワードです。「お足元が滑りやすい中~」とか「雨の中~」などの言い換えが必要です。「ご主人様」「奥様」も使わないようにしている企業様もあります。ジェンダーハラスメントにあたるという考え方です。
クライアントから教えて頂いたものに「目指す」はNGで「めざす」とひらがなで書くようにして下さいとご指摘頂いたことがありました。
これらも様々な情報がネットに出ていますので、皆さまで情報共有なさってみると良いでしょう。驚くほどの数の用語が載っています。
あまり気にすると話すことができなくなってしまうので、意識することからはじめてはいかがでしょうか。
お問合せ
本研修へのお問合はこちらから