新入社員研修の知恵プラス 

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第六回「ドレスコードの必要性について」

前回「新入社員のマナー」について書かせていただきました。
リクルートスーツに身を包み、お辞儀の練習をしてピリッとしていた新入社員が、半年後のフォロー研修時には別人になっていることも多々あります。女性は髪型、髪の色とお化粧で随分と印象が変わっています。男性はスーツに慣れた分、ヨレっとした印象が強くなります。

5月中旬からクールビズがスタートした企業様も多いことと思います。
以前と比べると、クールビズが浸透し、男性のオシャレ度もアップしたように感じます。
一昔前は、クールビズというと、いつものスーツで上着とネクタイを外しただけの方もいらっしゃいました。なんとも……今からハローワークですか?と思えるほど、疲れた印象に見えました。クールビズは、クールビズ用のシャツを購入下さい。
クールビズ以外の時期のことですが、お客様を目の前にしたときにはジャケットを羽織りボタンをとめる仕草が身についているでしょうか。
ちょっと暑いからといって、Yシャツだけの対応をしていないでしょうか。まさか腕まくりをしている方は……。
何故Yシャツだけではだめなのか? これは、Yシャツは下着の分類に入るからなのです。ヨーロッパではジャケットを羽織らなくても、ベストを着用していました。日本、特に若者は3つ揃えのスーツを着る習慣はほとんどありませんので、やはり、きちんとジャケットを羽織る癖をつけるべきです。

ドレスコードがある企業様とない企業様があります。ドレスコードがある=身だしなみがいい……かと言うと、そういうわけでもありません。あくまでも目安となってしまっている現状があります。
徹底できない要因は2つあります。
①ドレスコード自体が曖昧
②管理職が注意できない

①ドレスコードが曖昧
男性は女性のファッション誌をご覧になることはないかもしれません。かなりラフなオフィスファッションが紹介されています。正否については業界によります。ただし、ドレスコードを作成なさるのであれば「100人のお客様全員がOKを出すレベル」を考える、それが身だしなみというものです。

②管理職が注意できない
仕事さえしっかりやってくれればOKなのか、注意ができないのか、個人差はありますが、ドレスコードがあっても、注意ができない管理職が多いです。とくに女性の服装に対して「パンツの長さはどの丈までがいいのかわからない」「爪や髪の色はどこまでがNGなのかわからない」とおっしゃいます。笑い話ですが、最後は「自分はそんなに悪いと思わないけどなー」と逃げる管理職もいらっしゃいます。レアケースでは、セクハラ関連に持っていかれるのが怖いとおっしゃるケースもあります。
確かに女性の服装は変化が激しいのでわからないだろうなと思います。打開策としては、自チームで考えさせるのが宜しいかと思います。女性に集まって頂き自分たちで“お客様目線で見たときにどのような印象になるのか、どこまでOKなのか、NGを出すお客様は本当に一人もいないのだろうか……”を考えて頂くのです。そのプロセスもCSです。ドレスコードは作ることが重要なのではなく、徹底することに意味があります。
 
前回のポケットの折り返しを中に入れるか出すか?の回答ですが、左右同じならばどちらでもOKです。もともと雨よけ、埃よけの機能がそのまま残ったものです。「できる男」を目指すならば、仕事中はポケットの外に出し、夜のお食事やパーティの時にはポケットの中に入れてフォーマル感を出すというように、使いこなしてみてはいかがでしょうか。自己満足ですが!
ついでに社章も外してお花を挿してみるのもいいですね。(フラワーホール)

次回は「『お足元の悪い中』はNGワードとご存知ですか?」です

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