5.OJT推進研修
薄氷の均衡で成立しているかのような世界情勢。国内にあっても経営環境を予測することは大変難しく、人員計画もしかりです。これまで年次計画のもと毎年4月に大量採用していた新入社員も、いまや年によりバラバラです。ややもすると、定期採用は抑え、契約・パートなどの陣容で業務をやりくりしている企業様が目立ちます。いわゆる組織ピラミッドがいびつなピラミッドになってしまっているということです。その組織構成のいびつさは組織力に多くの影響を与えているようです。途切れ途切れ採用された新人たちにとってどのような影響があるのでしょうか。また、様々な雇用形態を持つ従業員の作り出す職場の生産性はどうなのでしょうか。
■新人育成の課題
・新入社員の成長にバラツキがある
・上司・先輩が忙しいため(不在のため)、仕事の基本が現場で教えられていない
・先輩も指導された経験がなくどうしていいか分からない
・日常での声がけやコミュニケーションがなくなっている
・正社員以外の従業員が作業の仕方を教えている
・そのため、若手社員によるヒューマンエラーやお客様クレームが起きてしまっている
・それでも若手社員にも多くの業務が集中し、精神的な負担が大きい
・結果、モチベーションダウンし、離職率が年々高くなってしまっている
■「指導力の問題以前に」~よく聞かれる若手社員の特徴~
・非常に頭がいい、理解力が抜群、コミュニケーションが苦手
・慎重、考えてから行動する傾向がある
・マンツーマンのコミュニケーションを好む、飲みニケーションを好む
・指示待ち、指示されたことしかやらない
・指示以外は意識外、関連付けない
・プライドが高い、厳しい対応には萎縮する
・個人完結型の仕事を好む、チームワークに不慣れ
・ネガティブ情報を出したがらない、
・何を考えているか分からない、自己表現力が弱い、受身 etc
■「前向きに考えろ、ヤル気だせ!気合入れろ!」と、鼓舞してきたが、
『ヤル気はあるのですが、ヤル気が出ないんです』と打ち明けられる現実、
…いかにして 【ヤル気の出し方をアドバイスするか】
■「相手(お客様・他部署)の立場になって考えなさい」と、指導してきたつもりだが、
『どうやって相手の立場に立つか、その立ち方を教えてほしいんです』と質問される現実、
…いかにして 【相手の立場の理解や重要性をハラに落とさせるか】
■ISO、SOX、コンプライアンスマニュアル…管理手法は加速度的に進化しているが、
「誘惑や、弱い自分に打ち勝てない“人の心の習性”に対する予防策」
…いかにして 【“すくむ社員”“ゆるむ社員”“キレる社員”を支援するか】
などの現状を踏まえ、OJT指導を考えなければなりません。
【お客様の声】
「以前よりも新入社員がリーダーと密にコミュニケーションをとるようになったために、モチベーションダウンする新人が減った」
「OJTリーダーを経験したことでリーダーシップを発揮できる社員が増えてきたように感じる」
「OJTリーダー経験者が200人を超えたために、会社全体としても、リーダーになる人材の土台ができた」
OJT推進研修の目的と特徴およびプログラム
5-1.初めてOJT研修
5-2.応用OJT推進研修
■目的
・OJTの基礎となる考え方を理解し、担当者(リーダー)としての役割を認識し、心構えをつくる
・指導スキルの基本を習得し、新人・後輩を精神的に支援するとともに、効果的な業務指導を実践する
・OJTを担当することでリーダーシップ発揮の基本を習得する
【研修の特徴】
□若手社員の方でも分かりやすいよう、丁寧に解説します
→日常の指導場面をイメージしやすく、集中できます
□新人の傾向・特徴を情報提供します。心理学から動機づけのポイントを解説します
□相手の状況に合わせた指導実習を繰り返し、指導のスキルを習得します
□ロールプレイ実習により、相手の気持ちを感じ取ることが可能です
□実習中に見られる指導者の癖を細かくフィードバックします
□効果的にOJTを実施するために、指導スキルに「なぜ」を解説します
□必要な指導の仕方はもちろん、様々な資料をご提供いたします
指導育成計画書、指導項目一覧(サンプル)、業務マニュアル(サンプル)指導状況確認シート(新人との日々のやり取りシート)・・・すぐに活用できます
■カリキュラム
時間 | 1日目 | 2日目 |
---|---|---|
9:00 12:00 |
オリエンテーション 研修のねらい・講師紹介 1.OJT担当者の役割理解 ①OJTとは ・OJTの重要性 ②指導育成ビジョンの共有化 ・どのような人を育成するのか ③OJT担当者(リーダー)の役割 ・新人・後輩と同じ目線で考える ・育成必要点を見極める ・何をどこまで指導するか |
1日目の振り返り 4.新入社員がヤル気になる指導 ①新入社員の落ち込み ・やる気がでる言い方、落ち込む言い方 ②新入社員のサインを見落とさない ③聴き方・質問の仕方 ④上手な誉め方・認め方 ⑤叱り方・注意の仕方 |
13:00 17:00 |
2.新入・後輩指導・育成の実際 ①OJTの基本プロセスとステップ ②配属受入れ時の留意点 -チームの一員として受け入れるー ③ビジネスティーチング実践 ・業務を教える(仕事の心構えを持たせる) ・態度・行動、規律やルールを教える 3.育成計画書の作成 ①育成計画書の重要性 ②育成計画書作成のポイント ・指導項目について ・指導計画書の作成(グループごとに作成) ・発表による情報共有→講師アドバイス |
5.あなたならどうする? ①あなたならどうする? (例) ・元気がない ・同じミスを繰り返す ・周囲が忙しくてキチンと見てくれないと愚痴 ②講師フィードバックとアドバイス 6.質疑応答 |
■目的
・チームワークを乱す、我流のスタイルを固持するなど様々な問題行動を抱える社員の指導の仕方を習得する
【特徴】
□すでにOJT指導は実践しているが、どうもうまくいかない指導者のための研修です。
□事前アンケートにより、職場指導の課題についてレポート願います。
□年上の後輩、強気の後輩への指導、何度も同じミスをする人への指導など、実際にありがちな困ったケースをとりあげ、指導スキルを習得します。
□基本スキル(テーチングなど)の確認はしますが、コーチングスキル、注意の仕方を中心に学びます。
□ロールプレイ実習をとおして、相手の気持ちを感じ取るための様々の仕掛けを使用します。
■カリキュラム
時間 | 1日目 | 2日目 |
---|---|---|
9:00 12:00 |
・オリエンテーション 研修のねらい ・講師紹介 1.OJTリーダーの役割理解 ①OJTリーダーに必要な要素 ②OJT実践上の問題点 ・困った後輩、困った状況 ③職場全体で育成するために ・職場体制をつくる ・上司との連携プレイで |
1日目の振り返り 3.コーチングスキル ①コーチングとは ②コーチングのポイントと進め方 ③コーチング実習(ケーススタディ) |
13:00 17:00 |
2.新入社員指導・育成の実際 ①OJTの基本プロセスとステップ ②ビジネスティーチング ・業務を教える(仕事の意味・意義を教える) ③相手のサインを見落とさない ・聴く、質問する ・相談にのる ④上手な誉め方・認め方 ⑤叱り方・注意の仕方 ・態度・行動、規律やルールを教える |
4.あなたならどうする? ①あなたならどうする?説得指導のポイント ②ケース作成 ③ロールプレイ実習 (例) ・同じミスを繰り返す ・年上の後輩 ・転職者の指導 ④講師フィードバックとアドバイス 5.質疑応答 とまとめ ・先輩として、リーダーとしての心構え |
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