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第2回「ミャンマーでの日常」

ミャンマー生活(出張ベース)
2013年10月に初めてミャンマーを訪れてから今月の出張で16回目のヤンゴン出張です。
悲しいかな、ヤンゴン以外の地方都市には行ったことがなく、遠くてもティラワ特区までです。
ヤンゴンでは様々な国の料理が楽しめますので、食事には困りません。
ここで、問題です。以下の写真のうち、ミャンマーで食べた料理はどれでしょうか?(服部撮影)


【食】
答えは③浜松餃子以外は全部ミャンマーのお料理の写真です。
前回のブログでも書きましたが、賃貸も高いですが、ヤンゴンの食費は高いです。
④は一皿40,000kyat(4,000円)⑥は2人で行って6,000円位。⑦は3人で食べて1,200円位です。こちらのお店のもつ鍋もおいしいです。最近は神戸牛の専門店も出てきています。
②が決して食べてはいけなったミャンマー料理です。2日くらいダウンしました。

多くの人は家で料理をしませんので、主婦が仕事帰りにビニール袋に入った惣菜を買って帰るのが普通です。


ヤンゴンでは基本的に食べることには困らないのですが、「どこで食べるか?」を考えることが面倒な作業です。
私の場合は、朝をしっかりと食べ、お昼は軽く、夜は諦めるパターンが定着しています。日本食レストランは日本と同じ値段ですし、カップラーメンも売ってもいますが高いです。スーパーは韓国食品、中国食品が中心です。
そういえば、駐在員の方はリスク回避もあって、決まった日本食レストランに通っていらっしゃいます。その点では、女性の方が、いろんなお店開拓にチャレンジしています。

【交通】
移動はもっぱらタクシーです。日本人でご自分で運転をしている方は1人しか知りません。ミャンマーはマナーが悪くて、運転は危なすぎます。特にバスのマナーが悪く、道の真ん中でも平気でお客さまを降ろしますし、レーン変更も自由自在。バスは20円。どんなに安くても乗りたくはありません。タクシーは350円~500円。町の中心から空港までが750円が目安です。
国のレベルはタクシーを見ればわかると言いますが、とにかく汚い、冷房は入れてくれない。運転も雑。
値段は乗る前に交渉しますが、最近は、事前交渉は3500Kyatだったのに、降りるときになって「おつりがない」「4000Kyat」と言ったとかなんとか言うタクシーも増えています。日本人からするとたった50円ですが、ここは譲れません! さっさと目的地に近くなったら、先にお金を渡してしまいます。

【買い物】
タクシーに乗って出かける、ショッピングモールやCity Mart、ボジョーマーケットは日本の視察団も良く訪れる場所です。
ショッピングモールは「しょぼい」です。ほとんどがタイ製かな?あとは韓国ブランド。ほとんど同じデザインの洋服ばかりです。靴は800円~2000円。荷物が多い時はヤンゴンで買えばいいやと思って1年半、買ったことはありません。(民族衣装のロンジーはすでに9着作ってもらいました)行くたびに心が荒む思いです。
シンガポール資本のショッピングモールでは衣服も靴も化粧品も輸入品ですので、何を買うにしても8000円以上です。
特に高いなと思うのは化粧品です。ちなみにダイソーも4店舗あり、レートの関係もあり180円ショップです。

【休日】
さて、駐在員の方々とお話をすると、話題に出るのが「食事」と「土日の過ごし方」です。観光スポットもありませんので、ほとんどの方がゴルフかサッカー。ゴルフは前後左右を入れて一日100,000KYAT(1万円弱) ゴルフ率は本当に高いですねー。みなさん道具を持ってきていらっしゃいます。ゴルフをなさらない方は、読書・パズル、英語教室などなど。
私はマッサージに良くいきます。大体1時間600円 ちょっとお高めのところでも1.5時間で2000円
やはり日本が一番上手だわーと思いながら、通っています。
地元の若い人や恋人同士はどこで遊ぶのだろう?と思った方もいらっしゃるのでは?
インヤレイクという湖の周りは恋人たちの憩いの場です。晴れの日はもちろん、雨の日でも傘をさして寄り添っています。
カラオケやクラブもありますし、そこに集う子たちを見ているとかなり派手なファッションで、敬虔な仏教国イメージはありません。
マンダレーなどの地方から来た子たちは、真面目です。親に仕送りをしているという話もよく聞きます。
また、Donationは日常です。給与から少ない額でもDonationしているそうです。

生活のバイブル?は、もっぱらフリーペーパーのミャンマージャポン(通商ミャンジャポ)です。地図が正確で助かっていることと、レストランのクーポンなども載っています。ミャンマー大使館にも置いてありますし、どのホテル、レストランにも置いてあります。

【教育】
最近は、公文・京進ゼミが進出し、人気です。公文の前にはベンツがずらりという大げさなうわさも。
学生は学校が終わったら塾。夜10時まで塾へ通っています。お受験文化は韓国がお手本でしょうか。
高校入学の試験結果で今後の進路が決められます。
①エンジニア  ②医者  ③公務員 
ミャンマーの大学は日本の大学に編入を認められていないレベルです。中には通信教育のみで卒業させるところもあります。大学の教材は40年間変わらず、学研が寄付をしたりして改善に乗り出しているようです。
よって、大学卒業をしたからと言って優秀な人材とは限りません。採用のむずかしいところです。
特に、鎖国をしていたころ、今の30代の学力レベルは低いです。2+3×8=40ですから!

【採用】
新卒採用制度がありませんので、バラバラと入ってきます。
採用手段は人材紹介会社、新聞広告、縁故の3つが代表的です。
最近は面談用に練習をしてきているのか、上手な受け答えをします。女性は控えめでおとなしいという第一印象ですが、実際には強い!男性は認定証をたくさん持ってくる人もいれば「何でもできる」と受け答えをする人が多いように思います。
「何がしたいの?」と聞くと答えられない人も散見されます。
キャリアという考え方をご存じないので、スキルアップとか安定性で企業を選ぶ段階までには至っていないと思います。
ヤンゴンよりもマンダレーの方が商売人気質(大阪)です。寮を用意すれば、マンダレーの人材を確保することも一案です。その他の地方はまだまだ教育レベルが低いと聞いています。
また、通勤手段があるかどうかも、入社の決め手になるようです。バスでの通勤は大変ですし、タクシーは高い。できれば会社でフェリーという乗り物を用意してくれると助かります。



と、長くなってしまったので今回はここまでです。

最後に追加でお勧め本をば。
同じMICTPPARKでご活躍中の松下さんの著書です。
読んでいて「そうそう」や「そうなんだー」とミャンマーの実態がブレなく書かれている本です。個人的にお勧めです。

「新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由」 (講談社+α新書)


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【ミャンマービジネス体験のご案内】
ミャンマーで研修事業をスタートさせて約半年が過ぎました。その間、ミャンマーとの文化の違いや商習慣の違いに戸惑い、時には憤慨しつつも、何とか事業として続けてこられたのは、基本的なミャンマーの方々の人柄の優しさのおかげだと実感しています。その優しさが、ビジネスにおいて我々の理解できない行動となることも多く、文化の違いを感じている日々でもありました。

ミャンマービジネス体験訓練

さて、今回、ミャンマービジネス体験プログラムのご紹介をいたします。別名「修羅場体験」。
実際に日本人の方々からは「ミャンマーでの仕事は修羅場ですー・・・」という声が聞こえてきます。
生活習慣の違い、食習慣の問題、言葉の問題、海外ビジネスに慣れていない方々との仕事などさまざまな修羅場があります。
では、なぜミャンマーなのか?

①日本で報道されているミャンマーの発展状況と現地は全く異なるから
②よって修羅場体験がしやすいから
③文化、商習慣の違いを感じながら仕事をしていただきやすいから
④治安は安全だから etc

視察も一段落した昨今です。視察ではわからないことも多々あります。ぜひ、ミャンマービジネス体験で真のミャンマービジネスをご体験ください。


 

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